企業

挑戦できる博士人材と出会い、

健やかな未来を創造したい。

住友ファーマ株式会社

人事部 人事グループ 落合 祐介 氏

博士(薬科学)

住友ファーマ株式会社は、主に医療用医薬品の研究、開発、販売を行う製薬会社です。「アンメット・メディカル・ニーズ」と呼ばれる、未だ治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズを満たすための研究開発を重点的に行なっています。現在、力を入れているのは、精神神経領域、がん領域、再生・細胞医薬分野の3領域。さらにフロンティア事業という医薬品以外のソリューションを手掛ける事業も行っており、ヘルスケア領域における社会課題解決を目指し、最先端の技術と英知を追い求め、変革を続けています。

世界のライバル企業に先駆け、一日でも早く新薬を患者さんに届けたい

当社はグローバル展開を推し進める研究開発型の企業です。世界中の製薬企業やベンチャー企業との競争の中で、一日でも早く画期的な新薬を出すことが求められています。そのミッション達成のため、世界中の研究者と競い合える博士人材を求めています。 当社の新卒採用では、博士人材については、創薬研究を行う「研究職」としての採用を行っています。「ゼロから1」というテーマを立ち上げて有望な医薬品候補化合物を見いだす初期創薬、「1から10」のテーマの価値を最大化する後期創薬において、生物系、化学系、情報系(インフォマティクス)など多様なバックグラウンドを持つ博士人材が活躍しています。

多様なキャリアパスが用意され、自身の能力を活かせる

当社には、博士人材の方が活躍できるさまざまなキャリアパスがあります。例えば、入社した部門で専門性を深めて研究者として長く活躍する社員もいます。博士人材の場合、米国にある子会社での研究開発や海外の大学やベンチャー企業で最先端の技術を学ぶチャンスも豊富です。将来的には、専門性を活かしながらマネージャーとして部下を指導しながら組織を運営してくポジションと、高い専門性を発揮して少人数のチームを率いながら高い成果を生み出す役職があります。

それ以外にも、ご自身の立ち上げた研究プロジェクトの臨床移行に合わせて開発部門への異動や、経営企画、メディカルアフェアーズ、ファーマコビジランスなどサイエンスの知見を活かす部署で活躍する社員もいます。

博士人材の持つ論理的思考力、課題解決力を活かしてほしい

私は修士卒で研究職として入社しましたが、入社当初から、博士卒の同期の活躍ぶりに憧れていました。当社に入社した博士卒の方は、高い論理的思考力、広い視野・高い視座を持ちながら、自分の意見やアイデアを発信して仕事を進めている方ばかりです。私は社会人ドクターで博士号を取得しましたが、その過程でサイエンスに基づいた論理的思考力が伸びた実感があり、博士人材が入社当初から活躍できる理由が分かった気がします。博士課程で学ばれた方は、日々の研究を通して論理的思考力を養い、ぜひその力を活かして、達成が難しい困難な目標に向かって挑戦を続けていただきたいです。当社は修士卒で入社した研究員にも、博士号の取得を推奨しています。世界中の研究者と切磋琢磨するため、博士号取得を通して、研究者として成長してほしいと思っています。

もう一つ、当社で活躍する博士人材が共通して持っているのが課題解決力です。学生の皆さんも研究を進める中で壁にぶつかることがあると思います。その時に、何が課題かを分析し、仮説を立て、解決に向けて実行に移す。自分だけで解決できない場合、周囲を巻き込んで進めることができる。このような力が学生時代に養われていると、会社に入っても、思いきり、自分のやりたい仕事ができるはずです。そのために、ぜひ、今ご自身が取り組んでいる大学での研究に真摯に取り組んでいただきたいです。困難な課題に挑戦し続けることで研究者としての能力は自然と伸びますし、果敢に挑戦する姿は周りの人にも良い刺激を与えます。そのような経験を通して、皆さんが魅力的な人間へと成長していくと信じています。

熱い想いで研究を深めることが、社会貢献への近道

製薬企業への就職は、大学で創薬に関連する研究を行っている方が採用に有利というイメージを持たれていると思いますが、当社の新卒採用に関しては、専門性のマッチングよりも研究者としての素養を重視しています。論理的思考力・課題解決力に加え、学生の皆さんがどれだけ研究に主体的に取り組み、専門性を深めているかといった点です。

当社の場合、自分の持っている能力や技術を出発点にして、「自分のできる仕事ありますか?」といって企業選びをするよりも、「自分はこんな仕事がしたい!」という熱い想いを出発点に、自分の持つ能力や技術をアピールして欲しいと思っています。そのため、研究職の採用では領域別の募集をしています。創薬研究に失敗や困難はつきもの。研究を進める上で、研究員個人の「成し遂げたい」という熱い想いが原動力になると考えています。応募した領域での仕事と博士課程での研究分野が違っていても、「こんな研究をしたい!」と熱い想いを持つ社員が増えれば、会社は間違いなく活性化します。自分のやりたいことに向かい、失敗を恐れず果敢に挑戦できる方にご応募いただきたいです。

大学と連携し、博士人材との交流を続けたい

大学とは密に連携し、博士課程の学生と企業とのマッチングイベントなど、交流を深める機会を設けていただいています。学生の皆さんに研究内容について発表していただき、企業は会社概要や事業内容について発表をするなど、双方向のコミュニケーションが図れる貴重な機会です。

学生の皆さんには研究を進めることを最優先していただきたいですが、第三者である企業と交流をすることで新しい気づきを得ることもあると思います。今後、さまざまな場でご自身の専門性や能力を活かして社会貢献したいという、意欲ある博士人材の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

記事の内容は、2022年3月取材時点の情報に基づき構成しています。