Q1. 化学プロセスでの計測と制御の対象となるのは何ですか?
Q2. 化学プロセスでの計測と制御のシステムを構成するものは何ですか?
Q3. P&I図の書き方に例がありますか?
Q4. スプリットコントロールとは何ですか?
Q5. カスケード制御とは何ですか?
Q6. ギャップコントロールとは何ですか?
Q7. オーバーライド制御とは何ですか?
Q8. フィードフォワード制御とは何ですか?
Q9. ゲージグラスにはどんな種類がありますか?
Q10. 化学プラントで多く用いられる液面計の代表的なものは何ですか?
Q11. プロセスに直接触れずに液面を計測するには、どのようなものがありますか?
Q12. 現場での温度計測に用いる計器にはどんなものがありますか?
Q13. 化学プラントで、遠隔での温度計測に用いる計器にはどんなものがありますか?
Q14. 化学プラントで、多く用いられる流量計にはどんなものがありますか?
Q15. 化学プラントでよく用いられる差圧式流量計には、どんなものがありますか?
Q16. オリフィスプレートにはどんなものがありますか?
Q17. 化学プラントでオリフィスを採用できないのはどんな場合ですか?
Q18. プロセスの特性上、流量計での永久圧損を小さくしたい場合はどうしたらよいですか?
Q19. 液体の取引用として使用される流量計にはどんなものがありますか?
Q1
化学プロセスでの計測と制御の対象となるのは何ですか?
A1
プロセスでは、その中での物質の流れ、装置内での滞留時間、それが置かれているエネルギー等の条件が目的に添った値に保たれている事が必要です。そのため、流量、液位、温度、圧力などが化学プロセスでの計測と制御の対象になります。
Q2
化学プロセスでの計測と制御のシステムを構成するものは何ですか?
A2
計測と制御のシステムは基本的に、検出端(又は、及び伝送器)、調節計、操作端から構成されています。
Q3
P&I図の書き方に例がありますか?
A3
国際規格ISO3511(JISZ8204)に規格があります。また、ANSI-ISA(米国)にも規格があります。
Q4
スプリットコントロールとは何ですか?
A4
一つの制御信号を分割して、複数の操作端を動かす制御方法のことを言います。例えば、蒸留塔の塔頂の圧力制御などがその例です。
Q5
カスケード制御とは何ですか?
A5
主たる制御ループに外乱を予め押さえ込むための従たる制御ループを組み合わせ、応答の遅いプロセス等の制御を改善する方法。応答の遅い温度制御ループなどに良く用いられます。
Q6
ギャップコントロールとは何ですか?
A6
液面の制御に用いられる方法で、実際のPV値(液面)の変動値を、見かけ上調節器上ではより小さい変動値となるように調整して、操作量が大きく変動することによるプロセスへの影響を最少にしようとする制御方法。
Q7
オーバーライド制御とは何ですか?
A7
一般に複数のプロセス変数を、それより少ない数の複数の操作端によって制御しようとする方法を言う。レシプロ(往復動)のコンプレッサーでの複数点での圧力制御などがその例。
Q8
フィードフォワード制御とは何ですか?
A8
ある外乱がプロセス変数に与える影響を予め予測し、その外乱による影響が発生する前にそれを補償する操作量をプロセスに与えて、外乱によるプロセス変数の変動を未然に防ぐ(または小さくする)制御方法。
Q9
ゲージグラスにはどんな種類がありますか?
A9
チューブラ式、透視形アーマード式、反射形アーマード式、マグネットフロート式などがあります。
Q10
化学プラントで多く用いられる液面計の代表的なものは何ですか?
A10
ディスプレースメント式液面計、差圧式液面計が代表的な二つです。
Q11
プロセスに直接触れずに液面を計測するには、どのようなものがありますか?
A11
超音波式、レーダー式、放射線式などがあります。
Q12
現場での温度計測に用いる計器にはどんなものがありますか?
A12
バイメタル式、封入式温度計が代表的なものです。
Q13
化学プラントで、遠隔での温度計測に用いる計器にはどんなものがありますか?
A13
熱電対と測温抵抗体の二つが代表的なものです。
Q14
化学プラントで、多く用いられる流量計にはどんなものがありますか?
A14
差圧式流量計、容積式流量計、面積式流量計などが代表的なものです。最近では渦(ボルテックス)流量計、コリオリ式流量計なども多く使われます。
Q15
化学プラントでよく用いられる差圧式流量計には、どんなものがありますか?
A15
オリフィスプレートとベンチュリーチューブの二つが代表的なものです。
Q16
オリフィスプレートにはどんなものがありますか?
A16
現在ISOの規格で認められているのは、エッジオリフィスだけです。その他特殊なものを作っているメーカーもありますが、世界的な規格にはなっていません。
Q17
化学プラントでオリフィスを採用できないのはどんな場合ですか?
A17
オリフィスにはそれを適用できる配管径に制限があります。また、流体のレイノルズ数、許される圧損、前後の配管の形状、などに制限があります。なお、混相の流体や脈動する流体の計測にはオリフィスを用いることは出来ません。
Q18
プロセスの特性上、流量計での永久圧損を小さくしたい場合はどうしたらよいですか?
A18
ベンチュリー管、渦流量計などを採用すると良いでしょう。
Q19
液体の取引用として使用される流量計にはどんなものがありますか?
A19
容積式流量計、タービンメーターなどが取引用の目的で用いられます。