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オブジェクト指向(Object Oriented)
「もの」をプログラミングの対象と見なすプログラミング方式。現在のプログラミングの主流になっている。最初のアイデアは、1960年代後半に登場したSIMULA 67であると言われている。これはもともとはシミュレーション言語であり、シミュレーションはオブジェクト指向プログラミングの考え方に向いている分野であると言える。その後、1970年初頭に米国ゼロックスパオアルト研究所でアラン・ケイらによって研究され、Smalltalkというオブジェクト指向プログラミング言語が開発された。Smalltalkは、1980年初頭にSmalltalk-80として発表され、多くのエンジニアに衝撃を与えた。Smalltalkはインタープリタ形式であり、すべてのものがオブジェクトとして捕らえられているという、いわゆる動的なものであったが、その一方でC言語にオブジェクト指向を導入する試みが行われ、1983年にC++が発表された。これはコンパイラ形式のものであり、いわゆる静的なものと考えることができる。その後、産業界ではC++が圧倒的に使われるようになり、JavaやC#などC++の影響を強く受けた言語が使われている。
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