環境倫理(environment ethics)
あらゆる行動において当事者が環境との関係の中でどのような価値判断を下し、行動選択をするかという倫理的な問題をいう。このような環境倫理を学問の体系として、加藤尚武は、(1)自然の価値、(2)地球の有限性、(3)世代間倫理の3つに整理している。さらに、加藤尚武によると、環境倫理学は、従来の意思決定の枠組みを問い直すものであると位置づけられる。例えば、正義、権利、平等、自由、個人主義、近代化、進歩主義、保守主義、民主主義など、我々が当然としている概念が、環境倫理学においては根本的な疑問にさらされると主張する。
(参考資料:EICネット(http://www.eic.or.jp/)[環境用語集])