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絶滅危惧種(endangered
species)
地球上に生命が誕生してから、多くの種が生まれては消えてきた。種の絶滅は自然のプロセスのなかで絶えず起きたことであるが、近年の人間活動の著しい増大によって野生生物は歴史上かつてないほどのスピードで絶滅が進行している。これ以上の野生生物の絶滅を食い止めるために、絶滅のおそれのある種の現状を的確に把握し、対策を講じたり、一般への理解を深めるため、その生息状況がレッドデータブック及びレッドリストとして取りまとめられている。環境省は、絶滅のおそれのある種を選定し、ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種を「絶滅危惧IA類」に、IAほどではないが近い将来における絶滅の危険性が高い種を「絶滅危惧IB類」に、絶滅の危険が増大している種を「絶滅危惧II類」にカテゴリー区分して、レッドリストに掲載している。なお、レッドデータブックやレッドリストには規制等の法律上の規定はない。
(参考文献:生物多様性キーワード事典,生物多様性政策研究会,中央法規)
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