用語集

  • クリティカル・シンキング

    Critical Thinking

    他人の主張を鵜呑みにすることなく、吟味し評価する方法のこと。

  • 論理的

    Logical

    さまざまな文や主張のまとまりが、矛盾なく、一貫して、有機的に組み立てられていること。言葉が相互にもっている関連性。

  • 論理的な探求

    Logical Inquiry

    論理をもとにして追究すること。

  • 推論

    Reasoning

    既知の前提から、それを根拠にしてある未知の主張(結論)を導き出すこと。

  • クリティカル・リーディング

    Critical Reading

    クリティカル・シンキングの手法を使って、文章を読んでいくこと。あたかも自分自身が書いているつもりで主体的に文章を吟味し、評価しながら読むこと。文章のポイントを的確に見抜き、文と文の意味関係に注意しながら読み解いていくこと。

  • タイトル

    Title

    論文の基本構成の項目名。
    論文の表題。研究の目的と内容を正しく表していることが求められる。

  • 著者(名)

    Authors

    論文の基本構成の項目名。
    論文の著者。一般に著者が複数(連名)の場合は第一著者が最初に記載されている。

  • 所属

    Affiliation

    論文の基本構成の項目名。
    著者の所属・所属機関。

  • 要約

    Summary ⁄ Abstract

    論文の基本構成の項目名。
    論文の要旨を100~300字でまとめたもの。一般に論文の最初にあることが多い。

  • 序文

    Introduction

    論文の基本構成の項目名。
    先行研究に基づく本研究の位置づけや、その研究の意義が記されている。はじめに、序論。

  • 試料と方法

    Materials & Methods

    論文の基本構成の項目名。
    論文において、実験手順、分析方法が記されている。

  • 結果と分析

    Results & Data Analyses

    論文の基本構成の項目名。
    論文において、実験等で得られた結果が記されている。考察とまとめることもある。

  • 考察

    Discussion

    論文の基本構成の項目名。
    明らかになった事実から導かれた個々の結論を中心に、本研究の意義、今後の課題や発展性など、著者の考えや主張が記されている。

  • 結語

    Conclusions

    論文の基本構成の項目名。
    論文の最後に記されている全体のまとめ。結び、おわりに、総括、結論。

  • 謝辞

    Acknowledgements

    論文の基本構成の項目名。
    論文執筆にあたり、指導・協力・支援・貢献してくれた団体や個人への謝辞。

  • 付録

    Appendices

    論文の基本構成の項目名。
    本文では記載できなかった数表、計算過程等の補足資料。

  • 引用文献

    References

    論文の基本構成の項目名。
    本文で提示した文献のリスト。

  • 論証

    Argumentation

    何らかの理由をもとに、何らかの結論を出すこと。

  • トゥールミンの論証モデル

    Toulmin Model of Argumentation

    議論や論証の理解のためにトゥールミンが考案した論証モデル。主張(claim)、根拠(data)、論拠(warrant)の基本の3要素のほかに、限定語(qualifier)、裏づけ(backing)、反駁(reservation)を含む6要素で構成される。論証モデルのどの要素にあたるのかを確かめながら読むと、論証が理解しやすい。

  • 主張

    Claim

    トゥールミンの論証モデルにおいて、論証を構成する要素。
    著者が最も伝えたいこと。結論と呼ばれることもある。

  • 根拠

    Data

    トゥールミンの論証モデルにおいて、論証を構成する要素。
    主張を支える事実、証拠のこと。

  • 論拠

    Warrant

    トゥールミンの論証モデルにおいて、論証を構成する要素。
    主張と根拠のつながりを保証するもの。

  • 経験的事実

    Empirical Fact

    実験観察、調査などの手続きによって誰でもが確認できる普遍的な事実。

  • 演繹的論証

    Deductive Argumentation

    前提となる根拠を正しいと認めると、そこから導き出される結論が必ず正しくなるような論証。結論は真だが、新しいことは何もいっていない。

  • 帰納的論証

    Inductive Argumentation

    ある根拠から出発し、根拠に含まれていない内容を推測して主張を導き出す論証。そのため、必ずしも真とはいえないが、根拠の中に含まれていない主張を提示することができる。

  • 仮説演繹

    Hypothetico-deductive

    既知の事実を論証するために、新たな仮説を作って説明し、その仮説から演繹的に導かれる予測を主張として論証するという方法。

  • アブダクション

    Abduction

    既知の事実を論証するために、いくつかのあらたな仮説を作り、その中で最もよく説明できる仮説を選択する論証の方法。「仮説形成」と呼ぶこともある。

  • アナロジー

    Analogy

    ある事実Aと別な事実Bの重要な点が類似していることから、BがCであるなら、AもCであるに違いないと論証するという方法。「類推」と呼ぶこともある。

  • パラグラフ

    Paragraph

    1つの意味ごとに論理的に構成された文章の単位。1つの主張(結論)を導くために用いられる、論理的に相互に関連のある複数の文の集まりのこと。

  • パラグラフ構造

    Paragraph Structure

    パラグラフ内が、1つの主張と、それを支える複数の根拠や論拠で構成されている構造。

  • トピックセンテンス

    Topic Sentence

    パラグラフにおける、主張が書かれている文。本コースではTSと略す。

  • サポーティングセンテンス

    Supporting Sentence

    パラグラフにおける、トピックセンテンスを支える根拠や論拠が書かれた文。本コースではSSと略す。

  • コンクルーディングセンテンス

    Concluding Sentence

    パラグラフにおける、結論が書かれている文。本コースではCSと略す。