勤務地 : 東海 - 愛知県
公開開始日 : 2024年08月01日
D124072068
研究分野 : ライフサイエンス - 生物有機化学 | ライフサイエンス - 環境、天然医薬資源学
研究員・ポスドク相当 : 契約職員・契約社員 - 任期あり - テニュアトラック以外 - 試用期間あり
研究・教育補助者相当 : 契約職員・契約社員 - 任期あり - テニュアトラック以外 - 試用期間あり
業務内容
募集の背景、プロジェクトの説明
名古屋大学生命農学研究科応用生命科学専攻 天然物ケミカルバイオロジー研究室では博士研究員(または研究補佐員)を募集しています。採用者には①「超炭素鎖有機分子の生合成」「生物圏と物質の統合的情報解析によるホロビオント分子科学の創成」の研究題目のもと、渦鞭毛藻という海洋微細藻類が産生する有機化合物を対象とした研究、②AMED新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)採択課題「ケム・バイオハイブリッド合成を鍵技術とした多分野連携型赤痢アメーバ治療薬開発」、以上のいずれかの研究に従事して頂きます。いずれの研究においても、「生物〜有機化学(天然物化学)の境界領域の研究を、多分野に渡る共同研究として進めており、応募者にとって得意な領域から携わって頂き、我々に力を貸して頂ければと思っています。
研究室には、准教授恒松の他、教授1名、助教1名(2024年4月〜)が在籍しており協力的に研究を進めています。また現在恒松グループには博士研究員1名(学振採択内定)、研究補助員2名、学振DC1学生、その他学生数名が在籍しています。また、上記研究の各々のプロジェクトは、琉大理、岐阜大、北大水産、東大医、静岡県立大薬、名工大などの大学のほか、国の研究開発機構である、水産研究・教育機構や環境研究所、感染症研究所との共同研究により進めています。また所属研究科の連携先である西オーストラリア大学(Perth)の研究者とも共同研究が開始されており、学生・研究員の交換留学等が計画されています。
仕事内容・職務内容
研究①の場合:
(1)渦鞭毛藻の培養・管理
(2)渦鞭毛藻のゲノム、トランスクリプトーム解析(dry解析)、特に遺伝子のアノテーション
(3)渦鞭毛藻の代謝産物解析、その生物活性・生理活性の評価
(4)遺伝子クローニングなどのDNAワーク、渦鞭毛藻への遺伝子導入・CRISPR-Cas9等を用いた遺伝子破壊
(5)超炭素鎖有機分子生合成酵素の機能解析(酵素精製・基質調製)
(6)ケミカルプローブの化学合成
(7)沖縄でのフィールドワーク(渦鞭毛藻・サンゴ共生系の解析)
研究②の場合:
(1)組換え微生物(主に糸状菌)の作出 (DNAワーク、形質転換)
(2)代謝産物の化学的解析 (LC-MS, 必要であればNMR等スペクトル解析)
(3)バイオリアクターを用いた上記微生物の大量培養
(4)抗赤痢アメーバ化合物の単離・精製・構造確認
(5)化学または酵素法による、上記活性物質の誘導化
(6)(場合によっては) 各種生物活性の評価。開発化合物のADMET評価 (共同研究で実施します)
(7)活性評価に必要なリコンビナントタンパク質等の調製
(8)化合物・標的タンパク質のDockingなど、ドラッグデザイン
(9)ケミカルプローブの化学合成
基本的には上に挙げた研究のうち、一部への従事をお願いしますが、採用者の興味・関心・経験・希望が合致する場合には、その他の研究も共に進めて頂ければと思います。wet実験(生物学〜化学)およびdry解析(次世代シーケンス解析や計算化学)と、幅広く研究しておりますので、ご自身の得意な部分で参画して頂いても良いですし、新たな研究分野の技術取得にチャレンジされても結構です。3年のプロジェクトを想定しています。将来の進路先として、アカデミア・企業就職・起業等、いずれを志望される方でも問題ありません。化学〜生物学にかけて、様々なテクニックを利用して研究を進めています。最初は大変かもしれませんが、化合物・遺伝子・タンパク質(そしてin silico解析も)のいずれについても、自身の思い通りに操れるように成長できるよう協力します。
なお、日本学術振興会特別研究員制度や各種スカラシップへの応募を積極的に応援します。
2022年度以降、学振DC1(1名)、学振PD(2名)、学振RPD(1名)の面倒を見てきました。少数ですが、採択率は今のところ100%です。
配属部署
既設部署
生命農学研究科・天然物ケミカルバイオロジー研究室
職種
研究分野
給与
職種共通
年収 : 400万円 ~ 500万円
博士研究員の場合、年俸400万円ほどを想定していますが、能力経験等で判断します。
研究補助員の場合、勤務時間によりますが年俸250万円ほどを想定しています。時給制での採用の場合、時給は1080円〜1500円程度となりますが、能力経験等で判断します。
勤務時間
職種共通
就業時間 : 08:30-17:15
休憩時間 : 12:00-13:00
募集要項
応募資格
応募に必要な学歴・学位
学士
博士研究員の場合、博士号(取得見込みを含む)
研究補助員の場合、学士卒以上
説明
[業務に必要な特定分野の公的資格・条件(学歴、学位など)・経験(何年以上)、及び専門性等の詳細]
博士研究員の場合は、
1)博士の学位を有する者,または取得見込みである者
2)天然物化学、生物工学、藻類学、薬学、分子生物学、細胞生物学、微生物学、遺伝学、有機合成化学、バイオインフォマティクスおよびそれら周辺領域の研究のうち、一つ以上において十分な経験を有すること
3)専門分野外の研究にも積極的に取り組む意欲があること。
研究補佐員の場合はライフサイエンス関連分野(医歯薬理工系など)で大学卒業以上、又は同等の資格を有する方。
雇用形態
職種共通
契約職員・契約社員
非常勤
契約期間
職種共通
任期あり - テニュアトラック以外
年度末ごとに一年更新
試用期間あり
試用期間3ヶ月
勤務地
待遇
待遇ー補足説明
[採用後の待遇(職名、給与(賃金)、勤務時間、雇用形態、雇用期間・試用期間)]
1)国立大学法人名古屋大学年俸制適用職員給与規程に基づき支給 (博士研究員の場合:学位取得直後で年俸400万円程度を想定)
2)本学給与規程に基づき、通勤手当を支給。支給要件あり。
3)文部科学省共済組合、厚生年金、雇用保険、労災保険に加入。
勤務日数・時間:
1)8:30~17:15を基本とした専門業務型裁量労働制適用(みなし労働時間は1日あたり7時間45分)
2)有給休暇等:年次有給休暇は本学規程に基づき付与。その他特別休暇有
休日:
日曜日、土曜日、祝日、年末年始(12月29日~翌年1月3日)、夏休み(1週間程度)、
その他、相談に応じます。
契約期間:
契約開始日以降、年度末ごとに双方の合意があったときのみ更新とします。契約の更新は次により判断します。能力、契約満了時の業務量、勤務成績、勤務態度、従事しているプロジェクトの進捗状況等並びに予算状況等。試用期間は3ヶ月とする(待遇は本採用と同等)。
[就業場所における受動喫煙防止のための取組事項]
東山キャンパス内は指定場所のみ可
応募上の配慮
採用人数
2名
求人内容補足説明
[勤務地住所(就業場所の詳細等)]
愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学東山キャンパス
農学部B館(地下鉄名古屋大学駅から徒歩10分)
[募集人員(職名・採用人数等)]
1〜2名 (博士研究員を想定していますが、研究補助員も現在公募中)まずは下記連絡先までご相談ください。
[着任時期(採用日、着任日等)]
2024年9月以降〜2025年4月
募集期間
2024年08月01日~2025年03月31日 必着
募集期間を長期間に設定していますが、適任者の採用が決まり次第、募集を締め切ります。
必要な提出書類は少ないので、少しでも興味がおありでしたら早めにお声がけ下さい。
応募方法
応募書類
その他の電子応募書類
以下1)~4)を日本語または英語で作成の上,提出してください。
1)履歴書(顔写真添付,任意形式)
2)業績リスト(ポスター発表や口頭発表も含む)
3)主要論文別刷(3編以内,コピー可)
4)意見を伺える方2名の氏名,所属,連絡先
上記の応募書類を一つのPDFファイルにまとめた上で,電子メールに添付し,以下の提出先に送信してください。その際,件名を「博士研究員応募・応募者氏名」もしくは「研究補佐員応募・応募者氏名」としてください。
なお志望動機や研究経歴については提出必須とはしていません。可能であれば提出して下さい。*応募後の提出でも可。
応募書類の返却
応募書類はすべて当方にて責任を持って廃棄いたします。
公募のURL
選考・結果通知
選考内容
書類選考の後,選考通過者に面接審査を実施
Online (Zoom) を使用して面接を実施する場合があります。
結果通知方法
最終採択候補者にはメールで結果を通知
連絡先
名古屋大学
生命農学研究科
恒松 雄太
0527894280
tsune@agr.nagoya-u.ac.jp
備考