勤務地 : 関東 - 埼玉県
公開開始日 : 2025年06月13日
D125061095
国土技術政策総合研究所
研究分野 : その他 - その他 - 浄水処理 | ライフサイエンス - 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含む | その他 - その他 - 水質分析 | その他 - その他 - 上水道
研究員・ポスドク相当 : 契約職員・契約社員 - 任期あり - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
研究開発・技術者相当 : 契約職員・契約社員 - 任期あり - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
その他 - 研究官 : 契約職員・契約社員 - 任期あり - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
業務内容
募集の背景、プロジェクトの説明
有機フッ素化合物(PFAS)による飲用水汚染と健康影響に関する関心や懸念が国際的に高まっており、本邦でも一部地域の水道水中からきわめて高濃度のPFASが検出されたことより、水道水の飲用について不安の声が上がっている。
昨年度、国土交通省・環境省は全国の水道事業者や専用水道の設置者に対し、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の水質検査結果等の報告を依頼、国土交通省は「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査の結果について(最終取りまとめ)」を公表した。令和6年度は、水質検査を実施したすべての水道事業において水道水質の目標値である合計50ng/L(水質管理目標設定項目)を下回ったものの、一部の専用水道では目標値の超過がみられた。また、水質検査自体が未実施である事業者が見受けられた。
食品安全委員会による健康影響評価書の公開を受け、PFOS及びPFOAは令和8年度より水道の水質基準項目に格上げされ、水質基準値は引き続き合計50ng/Lと設定される見込みとなった。一方、欧米諸国においては、さらに厳しい基準値の適用や、規制対象となるPFASの追加が検討され施行予定となっている。将来的に、本邦でも健康影響評価の見直し等よる水質基準値の強化、ならびに、対象となるPFASの追加が行われ、水道における規制がさらに厳しくなる可能性が大きいと考えられる。
このため、採用予定者は、今後の水道水におけるPFASの規制強化を想定し、本邦の水道事業者や専用水道の設置者が、規制強化に円滑に対応できる浄水処理技術の確立を目的として、以下の調査研究に従事するものとする。
仕事内容・職務内容
研究課題:「活性炭およびイオン交換による水道原水中の有機フッ素化合物(PFAS)の吸着処理に関する研究」
(1)活性炭によるPFASの除去特性に関する研究
市販の水道用粉末活性炭および粒状活性炭各4~5製品を用い、実験室規模のバッチ吸着実験およびカラム通水実験(粒状活性炭のみ)により、活性炭への吸着によるPFASの除去特性を明らかにする。すなわち、単一のPFASによる吸着特性、複数のPFASによる吸着競合、PFASの化学的物性による脱着性や、水道原水中の夾雑物による吸着阻害を検討する。対象とするPFASは、PFOS、PFOA、水道水質の要検討項目であるペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)、ならびに諸外国での規制が検討されている化合物を中心に15~20物質とする。
(2)イオン交換樹脂によるPFASの除去特性に関する研究
活性炭よりもPFASの吸着除去性能に優れるとされる、イオン交換樹脂4~5製品を対象として、(1)と同様に、実験室規模のバッチ吸着実験およびカラム通水実験を行い、イオン交換樹脂への吸着によるPFASの除去特性を明らかにする。
(3)実規模の浄水処理におけるPFAS除去性の強化手法に関する研究
市水道原水中や浄水中にPFASの残留が確認された、活性炭処理設備を有する浄水場を対象とする。長期間の採水調査を実施するとともに、活性炭処理設備の運転条件の変更(粉末活性炭の注入率増加・粒状活性炭の逆洗浄強化等)により、PFAS除去性を強化する手法を検討する。最終的に、浄水場における活性炭処理によるPFAS除去に関する手引きの取りまとめをめざす。
配属部署
既設部署
上下水道研究部 浄水処理研究室
職種
研究官
研究分野
浄水処理
水質分析
上水道
給与
職種共通
年収 : 500万円 ~ 700万円
・俸給月額:346,000円~410,000円(令和7年4月現在)
「一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する法律」第6条第2項の規定に基づき、知識経験等を勘案して決定する。
・期末手当(ボーナス):年2回(6月、12月)支給
勤務時間
職種共通
就業時間 : 08:30-17:15
休憩時間 : 12:00-13:00
休日 :
・週休2日制(土日、国民の祝日、年末年始は休み)
・年次有給休暇:採用の年は(4月採用の場合)1年間で15日。翌年からは20日。20日まで翌年繰り越し可能。
・特別休暇:夏季休暇3日間の他、結婚、出産、忌引きなどの特別な場合は規定日数以内で休むことが可能。
時間外勤務、その他説明 : 官舎有り、通勤手当、超過勤務手当有り。フレックスタイム有り。
募集要項
応募資格
応募に必要な学歴・学位
博士
博士の学位取得者、または採用日までに博士の学位を取得する見込みのある者
業務における経験
浄水処理または水質分析に関する研究実績を有する者
説明
研究及び所内業務に必要な日本語能力を有する者
※ただし、過去に「一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する法律」第3条第1項第2号の規定に基づき任期を定めて採用されたことがある方は除きます。
雇用形態
職種共通
契約職員・契約社員
任期付研究員
契約期間
職種共通
任期あり - テニュアトラック以外
令和8年4月1日(令和11年3月31日まで) 任期最大3年6ヶ月
(ただし、採用日に関しては令和7年10月1日まで繰上げが可能であり応相談)
試用期間なし
勤務地
待遇
各種制度
賞与制度 :
あり
期末手当(ボーナス):年2回(6月、12月)支給
通勤交通費支給制度 : あり
就業場所における受動喫煙防止のための取組事項
構内基本禁煙、本館1Fロビーに喫煙所設置。
応募上の配慮
採用人数
1名
採用日 : 2026年04月01日
着任日 : 2026年04月01日
募集期間
2025年06月13日~2025年07月30日 必着
応募方法
応募書類
その他の電子応募書類
件名に「応募書類送付」と明記し、本文に、所属・氏名・用件・添付書類の種類を明記の上、送付のこと。
上記電子メールの受信を担当者(13.問い合わせ先参照、以下同様)が確認出来次第、担当者から受信確認の電子メールを応募者に送付するので、締切までに、担当者から受信確認メールが届かなかった場合は、担当者に確認すること。
※ 添付ファイルは20MB まで一度に送付可能。
その他の郵送書類
封筒に「応募書類在中」と明記の上、書留で郵送のこと。
応募書類の返却
その他
郵送の場合、応募書類は返却しない
応募書類の提出方法(郵送書類)
〒305-0804
茨城県 つくば市旭1番地
国土交通省 国土技術政策総合研究所 企画部 企画課長 堀内 智司、主任研究官 濱田 悠貴
注意事項 : 封筒に「応募書類在中」と明記の上、書留で郵送のこと。
選考・結果通知
選考内容
第一次選考(提出された書類に基づき、経歴・研究業績・抱負等から国土技術政策総合研究所研究官として研究の実施に必要な能力等を有しているかどうかを判断する試験)、第二次選考(面接により、人柄及び対人能力、研究者として必要な説明能力等を有しているかどうかを判断する試験)に基づき、応募条件を満たす者の中から、上記に掲げた知識・研究経験、研究目的の理解度、研究意欲などから、応募者の適性・能力を総合的に判断し、選考を行う。
面接予定日:令和7年8月19日(火)(予備日:8月20日(水))
結果通知方法
電話・メールにて連絡予定。
連絡先
国土技術政策総合研究所
企画部企画課
濱田 悠貴
0298644343
nil-saiyou-gijyutu@gxb.mlit.go.jp
備考