勤務地 : 九州・沖縄 - 沖縄県
公開開始日 : 2025年06月16日
D125061198
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
研究分野 : 環境 - 植物保護科学
研究員・ポスドク相当 : 正職員・正社員 - 任期あり - テニュアトラック - 試用期間あり
業務内容
募集の背景、プロジェクトの説明
毎年、世界の農作物の生産量の約25〜30%が、生育中だけでなく収穫後貯蔵中に発生する病害によって失われている。特に、熱帯・亜熱帯地域における伝染性病害防除体系は不十分であることから、これらの病害による損失が深刻化している。
国際農研では、病原性判別システムの開発、ウイルスフリー苗の生産法の開発と普及、抵抗性遺伝資源や抵抗性遺伝子の選抜技術の開発による抵抗性品種の育成などを通じて、熱帯・亜熱帯地域の病害低減に向けた技術開発と人材育成、技術の普及活動を行ってきた。
一方で、気候変動の激化やグローバルマーケットの拡大により、病害発生地域の変化や非発生地域への急速な伝播が問題となっている。また、環境再生型農業へ注目が集まり、生物多様性への懸念や環境保全への意識の高まりから、農薬や化学肥料の使用削減が、世界各国で求められている。
こうした状況を受け、熱帯・亜熱帯地域で経済栽培される、イネ、サトウキビ、キャッサバ、熱帯果樹、園芸作物等を対象に、植物病原体の諸性状と植物―病原体間相互作用の遺伝・生理・生化学・分子生物学的な解明と、植物疫学的な病気の要因・発生生態・分布・伝染方法などを明らかにする研究分野に取り組む人材を募集する。
上記の研究に必要な知識や研究実績に加え、各作物を担当する研究者とともに、病害の診断、予防・治療による防除や発生予察など、植物防疫に関する研究課題にも取り組み、人為接種・抵抗性評価方法の開発、抵抗性を有する遺伝資源の探索、これらの抵抗性遺伝子の同定を通じ、耐病性品種の開発に資する研究に取り組むことも期待される。
当該研究員には、開発途上地域の生産現場および国際農研の圃場を活用したデータ収集・分析を行うための積極性や、国内外の共同研究者および研究補助者との協調性が求められる。さらにオミックス解析やAI を活用した先端的研究分野にも果敢に挑戦する向上心により、環境負荷の少ない持続可能な農業社会の実現に貢献する総合的な病害防除技術開発の中心的役割を担う人材となることが求められる。
仕事内容・職務内容
植物病理学的基礎研究および植物保護技術開発による持続可能な植物病害防除体系の構築
【実施研究課題例】
〇国際的な農薬使用低減に向けた植物保護技術の現地適応研究
〇ゲノム編集によるウイルス病抵抗性作物の作出
〇サトウキビにおける病害抵抗性評価手法の確立と抵抗性育種技術の開発
〇イネいもち病菌の病原性を明らかにする新たな診断技術の開発と実践的応用
〇マンゴー・アボカド・イチゴ等の炭疽病における環境負荷の少ない新たな防除体系の開発
【キーワード】
専門分野:植物病理学、分子生理学、発生予察、病害診断
国際分野:語学力(英語)、国際共同研究を推進するための国際感覚
配属部署
既設部署
熱帯・島嶼研究拠点
職種
研究分野
給与
年収 : 500万円 ~ 700万円
俸給月額(基本給)は「国立研究開発法人国際農林水産業研究センター職員給与規程」に基づき、経験等を考慮して346,000~410,000円(現行)を支給。
賞与は規程に基づき年2回(6月、12月)1.725月分/回(現行)(採用後最初の賞与は1.725月未満)支給、諸手当(通勤手当、超過勤務手当、地域手当等)は規程に基づき支給、ただし扶養手当、住居手当は支給されません。
俸給月額等は規程改正により変更となることがあります。
勤務時間
就業時間 : 08:30-17:15
休憩時間 : 12:00-13:00
休日 :
・完全週休2日制(週休日:土、日曜日)
・休日:祝祭日、年末年始(12/29~1/3)
・年次休暇:採用時(R7.10.1)に5日付与
・その他休暇:病気休暇、特別休暇(夏季(3日)、介護(5日)、結婚、出産、忌引き等)
時間外勤務、その他説明 :
・通常勤務(8:30~17:15)
・フレックスタイム勤務、裁量勤務(試用期間の終了後)が可能(要手続き)
募集要項
応募資格
応募に必要な学歴・学位
博士
※博士号を有する者、または取得見込みの者(採用予定日前に学位取得していることが採用の条件です。)
説明
当該業務に必要な研究職員としての知識及び技能を有する者
日常業務に支障の無い日本語力を有する者
国際共同研究を推進するための国際感覚、語学力(英語)、海外での研究経験があることが望ましい。
※当センターは、「男女共同参画社会基本法」の趣旨に則り、男女共同参画を推進しており、女性研究者の積極的な応募を歓迎します。 また、外国籍の研究者の応募を歓迎いたします(採用日までに日本国内における当法人で就労するために必要な在留資格を取得していることが必要です)。
雇用形態
正職員・正社員
契約期間
任期あり - テニュアトラック
5年間(令和7年10月1日~令和12年9月30日)
※1 令和8年4月1日採用も可とします。採用日について特段の事情がある場合はご相談ください。
※2 任期中に出産のための特別休暇、育児休業、介護休業等を取得した場合、当該期間に相当する期間について任期の延長を申し出ることできます。
※3 任期満了の11ヶ月前までに希望者に対してテニュア審査を実施します。この審査に合格した者は任期満了後、任期を定めない研究員として継続採用します。
試用期間あり
6ヶ月間
勤務地
待遇
加入保険
健康保険 : 農林水産省共済組合
厚生年金保険 : 農林水産省共済組合
労災保険 : あり
雇用保険 : あり
就業場所における受動喫煙防止のための取組事項
指定された場所以外は禁煙です
応募上の配慮
採用人数
1名
採用日 : 2025年10月01日
着任日 : 2025年10月01日
求人内容補足説明
令和8年4月1日採用も可とします。採用日について特段の事情がある場合はご相談ください。
募集期間
2025年06月17日~2025年07月14日 必着
応募方法
応募書類(指定様式)
応募書類
その他の電子応募書類
1.推薦書のpdfファイル(A4サイズ1ページ。書式自由。推薦者の氏名、所属、身分、電話番号、E-mailアドレスを記載)
※推薦者の直筆署名があるもの。
※国際農研職員は推薦者になれません。
※ファイル名は、(公募番号-応募者氏名-2.pdf、例:1-国際太郎-2.pdf)としてください。
2.応募者が筆頭著者となっている主な査読付論文のpdfファイル(5件以内)
※オンライン版がある場合は業績シートへのURL記載で代用可
応募書類の返却
応募書類はすべて当方にて責任を持って廃棄いたします。
選考・結果通知
選考内容
1.書類審査 令和7年7月上旬
2.面接試験 令和7年8月上旬
※ 国際農林水産業研究センター(茨城県つくば市大わし1-1)にて実施
結果通知方法
結果の通知は電子メールで行います。
採用の可否にかかわらず、応募書類は返却しません。
連絡先
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
企画連携部
岡
0298386330
KenkyuKobo-ml@jircas.go.jp
備考
1.受験に要する一切の費用は受験者の負担となります。
2.採用の可否にかかわらず、応募書類は返却しません。
3.事務連絡は電子メールで行います。
4.以下、当法人のHPに「国際農研で働くイメージ」を感じていただくため、
職員からのメッセージを掲載しておりますので、ご覧ください。
https://www.jircas.go.jp/ja/gender/messages