勤務地 : 関東 - 東京都
公開開始日 : 2025年06月20日
D125061574
日本電信電話株式会社
研究分野 : エネルギー - 核融合学 | エネルギー - プラズマ科学 | 情報通信 - 計算科学 | 情報通信 - 知能情報学 | エネルギー - プラズマ応用科学
研究員・ポスドク相当 : 正職員・正社員 - 任期なし - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
研究管理者相当 : 正職員・正社員 - 任期なし - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
研究開発・技術者相当 : 正職員・正社員 - 任期なし - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
主任研究員相当 : 正職員・正社員 - 任期なし - テニュアトラック以外 - 試用期間なし
業務内容
募集の背景、プロジェクトの説明
当研究所では、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、次世代のエネルギー源である核融合発電の社会実装に貢献する研究を進めています。なかでも、プラズマの状態を安定に維持し、高効率で運転するための「最適オペレーション技術」の確立が重要な課題です。核融合プラズマは非常に複雑で予測困難な振る舞いを示すため、従来の物理モデルに加え、機械学習(ML)やデータ駆動型アプローチの活用が求められています。当プロジェクトでは、実験データや数値シミュレーションを基に、プラズマの挙動予測、異常検知、自律制御の高度化をめざします。強化学習やモデル予測制御などの最先端技術も積極的に導入検討しています。また、NTTが推進するIOWN技術を活用し、実験炉から得られる大容量データのリアルタイム伝送と制御システムとの統合も進めています。将来的にはITERやJT-60SAといった国際的な大型核融合実験装置への応用を視野に入れており、国内外の研究機関と連携した取り組みも活発です。本プロジェクトは、物理・計算・通信・制御が融合する最先端の研究領域です。核融合という挑戦的なテーマに対し、MLや数理モデリングの力で新たな価値を生み出そうとする意欲ある研究者の参加をお待ちしています。
各国が核融合の研究開発を加速させるなか、日本においても、核融合研究の進展は喫緊の課題であり、その社会実装に向けた国際連携や産学連携の強化が不可欠となっています。このような背景のもと、当グループでは、核融合研究のさらなる加速と社会への貢献をめざし「プロデュース業務」を担う研究マネージャーを募集いたします。この役割は、単に研究を管理するだけでなく、当グループが持つ優れた研究成果や技術を、国内外の共同研究機関、産業界、政府機関など、多様なステークホルダーと連携し、核融合研究の社会実装に向けた具体的なプロジェクトへと具現化していくことを目的としています。
仕事内容・職務内容
核融合研究の社会展開を加速するため、主に3つの業務を担っていただきます。
・国内外の共同研究・連携プロジェクトの企画・推進
核融合に関する最新の研究動向や技術シーズを把握し、国内外の大学、研究機関、産業界との連携機会を発掘します。新たな共同研究プロジェクトの提案書作成から交渉、契約締結、プロジェクト管理までを一貫して担当し、核融合研究のネットワークを拡大します。
・研究成果の対外発信と広報活動の統括
当グループで得られた核融合研究の成果を、学術論文発表だけでなく、プレスリリース、ウェブサイト、イベントなどを通じて広く社会に発信します。一般の方々や潜在的なパートナー企業に対しても、核融合の重要性や将来性を分かりやすく伝え、理解促進と共感の獲得に貢献します。
・コア技術獲得に向けた戦略立案
【伸ばすことのできるスキル】
・国家レベルの重要プロジェクト推進経験
核融合エネルギーの実現という、国の未来を左右する壮大な目標に向けた研究プロジェクトに深く関わることができます。最先端の科学技術が社会に実装されていく過程を肌で感じながら、その推進に貢献することで、通常の研究職では得られないスケール感と社会貢献の実感を伴う経験を積めます。
・多様なステークホルダーを巻き込む調整力・交渉力
国内外の研究機関、産業界、政府機関など、多種多様な背景を持つ人々との連携を通じて、複雑な利害関係を調整し、Win-Winの関係を構築する高度な交渉力と調整力を養うことができます。これは、将来どのような分野に進むにしても、非常に価値の高いスキルとなります。
・研究マネジメントと対外広報の専門性
研究成果を社会に「届ける」ための戦略的なマネジメントスキルと、効果的な広報・ブランディングスキルを体系的に身につけられます。単に研究を進めるだけでなく、その価値を最大化し、社会実装へと繋げるための、多角的な視点と実践的なノウハウを獲得できます。
配属部署
既設部署
NTT宇宙環境エネルギー研究所 環境負荷ゼロ研究プロジェクト 次世代エネルギー技術グループ
職種
研究分野
給与
職種共通
年収 : 700万円 ~ 1200万円
経験・能力を考慮し、当社規定によって決定いたします。
勤務時間
職種共通
就業時間 : 09:00-17:30
休憩時間 : 12:00-13:00
休日 : 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、有給休暇(年間20日)、特別休暇(夏季・結婚・出産等)、ライフプラン休暇 等
時間外勤務、その他説明 :
裁量労働制またはスーパーフレックスタイム制を適用
※裁量労働制:みなし労働時間 7.5時間/日(1日あたり30分以上の就業が必要)
※スーパーフレックスタイム制(コアタイムを設定しない):最低勤務時間 3時間/日、基準労働時間 7.5時間/日
募集要項
応募資格
応募に必要な学歴・学位
博士 / 修士
業務における経験
職務経験3年以上
説明
【必須】
・研究開発プロジェクトの企画・推進・管理経験: 規模の大小を問わず、研究開発プロジェクトの立ち上げから実行、完了までのサイクルを経験し、複数の関係者と連携しながらプロジェクトを目標達成に導いた実績があること。
・科学技術分野における外部連携・渉外業務経験: 大学、研究機関、企業、政府機関など、多様な組織との共同研究、産学連携、またはそれに類する外部連携業務の経験があり、円滑なコミュニケーションを通じて関係性を構築・維持できること。
・プレゼンテーション・資料作成能力: 複雑な科学技術の内容を、専門外の聴衆にも理解できるよう、論理的かつ魅力的にプレゼンテーションする能力、および質の高い企画書や報告書を作成する能力を有すること。
【あると望ましい経験/知識】
・核融合または関連分野に関する基礎知識: 核融合科学技術に関する基本的な知識や、エネルギー分野全般への関心があること。専門知識は入社後に習得可能ですが、基礎知識があれば業務への順応がスムーズです。
・政府系研究費の獲得・運営に関する経験: 競争的資金や大型プロジェクトなど、国や公的機関からの研究費獲得に向けた申請書作成や、その管理・運営に関する実務経験があること。
・国際的な共同研究またはビジネス経験: 英語でのコミュニケーション能力(口頭および書面)に加え、異文化環境での共同研究やビジネス交渉の経験があり、国際的なネットワークを構築する意欲があること。
【求める人材像】
・卓越したコミュニケーション能力とネットワーキング力
多様なバックグラウンドを持つ国内外の研究者、企業関係者、政府機関担当者などと円滑な関係を築き、当研究室のビジョンや研究成果を的確に伝え、共感を呼び起こせる方を求めます。専門的な内容を分かりやすく説明し、相手のニーズを引き出す傾聴力も重要です。
・戦略的思考力とプロジェクト推進力
核融合研究を取り巻く現状を深く理解し、社会実装に向けた課題や機会を特定できる戦略的思考力が必要です。また、新しい共同研究や資金獲得プロジェクトを自ら企画し、関係者を巻き込みながら、具体的な成果へと結びつけられる実行力を重視します。
・核融合エネルギーへの強い情熱と社会貢献意欲
核融合が持つ壮大な可能性を信じ、その実現に向けて強い情熱を持って取り組める方を歓迎します。自身の業務が核融合エネルギーの社会実装に貢献するという高い意識を持ち、困難な課題にも粘り強く挑戦できる方を求めます。
雇用形態
職種共通
正職員・正社員
契約期間
職種共通
任期なし - テニュアトラック以外
試用期間なし
勤務地
待遇
各種制度
昇給制度 : あり
賞与制度 : あり(6月、12月の年2回)
退職金制度 : あり
通勤交通費支給制度 : あり
定年制度 : あり
加入保険
健康保険 : あり
厚生年金保険 : あり
労災保険 : あり
雇用保険 : あり
就業場所における受動喫煙防止のための取組事項
屋内原則禁煙
待遇ー補足説明
裁量研究開発手当、リモートワーク手当、子育て・介護手当、住宅補助費 等
応募上の配慮
採用人数
1名
求人内容補足説明
【核融合最適オペレーション技術】
核融合炉の高出力長時間運転を実現するためにはプラズマの安定制御が最重要課題です。従来、物理現象からプラズマの挙動を解析して状態把握し、制御をかける方法の研究が進められています。当研究所では、さらに AI/ML を活用して未来のプラズマ状態を高速で算出し、リアルタイムに制御を行うことによって、核融合プラズマを安定化する研究を進めています。また、機器の故障予測技術やデータの高速転送技術などと組み合わせ、サイバー空間上で核融合プラズマだけでなく核融合炉の全体シミュレーション(デジタルツインコンピューティング)による最適オペレーションの実現をめざします。
現在、量子科学技術研究開発機構(QST)及び ITER 国際核融合エネルギー機構(ITER 機構)と連携協定を結び、茨城県那珂市の JT-60SAやフランスのサン・ポール・レ・デュランスで建設が行われている核融合実験炉 ITER(2035年に DT 核融合運転開始予定)への先進技術の導入をめざしています。
【メッセージ】
私達人類を含めた地球上の生命の源であるエネルギーは太陽からきており、そのエネルギーは核融合反応によって生み出されています。この究極のエネルギーを地球上で実現しようと世界中で核融合発電の研究開発が進んでいます。私達はこれまで培ってきた通信技術と新たに創出する IOWN の技術を活用して、核融合プラズマの安定制御を、ITER機構や QSTと連携して研究開発を進めていきます。圧倒的にクリーンで無尽蔵なエネルギー源である核融合発電を実現し新たな環境負荷ゼロの社会を一緒に創っていきましょう。
募集期間
2025年06月20日~2025年09月30日 必着
適任者の採用が決まり次第、募集を締め切ります。
応募方法
応募書類
その他の電子応募書類
応募される方は、弊社応募サイトより下記をお送りください。
・これまでのご研究内容(または携わってこられた開発案件の概要)
・これまでの研究開発歴(論文、特許、学会・イベントでの発表などリストを含む)
・弊社に入社後、担当したい研究開発内容など
・ご本人履歴書
代表的な論文等をお送りいただく場合も、郵送ではなく応募ページからご登録お願いいたします。上記資料をもとに書類審査させていただきます。
書類審査を通過された方には、1カ月以内に次の選考に向けたご連絡をさせていただきます。
応募書類の返却
応募書類はすべて当方にて責任を持って廃棄いたします。
公募のURL
選考・結果通知
選考内容
書類選考後、オンラインで面接を行います。
結果通知方法
担当者よりメールにてご連絡いたします。
連絡先
日本電信電話株式会社
NTT宇宙環境エネルギー研究所
採用担当
se-sokatsu-p(at)ntt.com
※(at)を@に変更して送信してください。
備考