勤務地 : 九州・沖縄 - 沖縄県
公開開始日 : 2025年11月10日
D125110367
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
研究分野 : 環境 - 遺伝育種科学 | 環境 - 植物保護科学
研究員・ポスドク相当 : 正職員・正社員 - 任期あり - テニュアトラック - 試用期間あり
業務内容
募集の背景、プロジェクトの説明
熱帯・亜熱帯地域では、イネをはじめとする主要作物の病害による生産損失が深刻化しており、特にイネいもち病は、熱帯・亜熱帯地域の主食であるイネ生産の安全保障と持続可能な農業の実現において大きな課題となっています。国際農研では、国際イネ研究所(IRRI)などとの連携を通じて、いもち病菌の病原性の多様性に関する研究を長年にわたり推進してきました。病原性判別システムの開発や抵抗性遺伝資源の探索を通じて、化学農薬の使用を抑えた病害防除技術の確立や抵抗性品種育成に取り組んでいます。
本公募では、いもち病研究を中心に据えつつ、糸状菌が関与する他のイネ病害への展開を視野に入れ、さらに応募者の専門性に応じて、サトウキビや熱帯果樹などの作物における細菌・ウイルス病にも対応可能な柔軟な研究体制を構築するための人材を求めます。植物―病原体相互作用の理解を深め、病害診断・予察・防除技術の開発を通じて、熱帯・亜熱帯地域の農業生産に資する実践的かつ国際的な植物防疫研究を推進することが目的です。
仕事内容・職務内容
本職では、イネいもち病菌の病原性判別システムの高度化、病原体の遺伝的多様性解析、非病原性遺伝子の単離と宿主応答の解析などを通じて、抵抗性評価法の開発と耐病性品種の育成に貢献する業務に従事します。これらの研究は、化学農薬の使用低減や持続可能な病害防除体系の構築を目指すものです。
また、応募者の研究経験に応じて、稲こうじ病や紋枯病などの糸状菌病害、さらにはサトウキビや熱帯果樹などの作物における細菌・ウイルス病の研究にも取り組むことが可能です。植物―病原体間の相互作用の解析、病害の診断・予察・防除技術の開発、国際共同研究の推進など、幅広い課題に対応します。
研究活動は、国際農研の圃場や開発途上地域の生産現場を活用したフィールド調査・データ収集・分析を含み、国内外の研究者との協働を通じて展開されます。将来的には、病害防除技術の国際展開を牽引する研究リーダーとしての活躍が期待されます。
【実施研究課題例】
○イネいもち判別システムの高度化と化学農薬低減に向けた実証研究
○いもち病菌の非病原性遺伝子の単離と宿主応答の解析
○熱帯・亜熱帯地域の農業生産に資する植物防疫に関する実践的研究
【キーワード】
専門分野:いもち病、判別システム、化学農薬低減、遺伝的多様性、植物―病原体相互作用
国際分野:語学力(英語)、国際共同研究を推進するための国際感覚
配属部署
既設部署
熱帯・島嶼研究拠点
職種
研究分野
給与
年収 : 500万円 ~ 700万円
・俸給月額(基本給)は、職員給与規程に基づき、経験等を考慮して346,000~410,000円(現行)を支給します。
・賞与は規程に基づき年2回(6月、12月)1.725月分/回(現行)(採用後最初の賞与は1.725月未満)支給します。
・諸手当(通勤手当、超過勤務手当、地域手当等)は規程に基づき支給、ただし扶養手当、住居手当は支給しません。
※俸給月額等は規程改正により変更となることがあります。
勤務時間
就業時間 : 08:30-17:15
休憩時間 : 12:00-13:00
休日 :
・完全週休2日制(週休日:土、日曜日)
・休日:祝祭日、年末年始(12/29~1/3)
・年次休暇:採用時(R8.4.1)に5日付与
・その他休暇:病気休暇、特別休暇(夏季(3日)、介護(5日)、結婚、出産、忌引き等)
時間外勤務、その他説明 :
・通常勤務(8:30~17:15)
・フレックスタイム勤務、裁量勤務(試用期間の終了後)が可能(要手続き)
募集要項
応募資格
応募に必要な学歴・学位
博士
・博士号を有する、または採用予定日までに取得見込みであること
業務における経験
・当該業務に必要な研究職員としての知識及び技能を有すること
・日常業務に支障の無い日本語力を有する者
・国際共同研究を推進するための国際感覚、語学力(英語)を有すること
・海外での研究経験があることが望ましい
説明
・当センターは、「男女共同参画社会基本法」の趣旨に則り、男女共同参画を推進しており、女性研究者の積極的な応募を歓迎します。
・外国籍の研究者の応募を歓迎します。ただし、採用日までに日本国内で就労するために必要な在留資格を取得していることが必要です。
雇用形態
正職員・正社員
契約期間
任期あり - テニュアトラック
5年間(令和8年4月1日~令和13年3月31日)
・任期中に出産のための特別休暇、育児休業、介護休業等を取得した場合、当該期間に相当する期間について任期の延長を申し出ることできます。
・任期満了の11ヶ月前までに希望者に対してテニュア審査を実施します。この審査に合格した者は任期満了後、任期を定めない研究員として継続採用します。
試用期間あり
・6ヶ月間
勤務地
待遇
加入保険
健康保険 : 農林水産省共済組合
厚生年金保険 : 農林水産省共済組合
労災保険 : あり
雇用保険 : あり
就業場所における受動喫煙防止のための取組事項
指定された場所以外は禁煙です
応募上の配慮
採用人数
1名
採用日 : 2026年04月01日
着任日 : 2026年04月01日
募集期間
2025年11月10日~2025年12月05日 必着
応募方法
応募書類(指定様式)
応募書類
その他の電子応募書類
1.推薦書のpdfファイル(A4サイズ1ページ。書式自由。推薦者の氏名、所属、身分、電話番号、E-mailアドレスを記載)
・推薦者の直筆署名があるもの。
・国際農研職員は推薦者になれません。
・ファイル名は、(公募番号-応募者氏名-2.pdf、例:1-国際太郎-2.pdf)としてください。
2.応募者が筆頭著者となっている主な査読付論文のpdfファイル(5件以内)
・オンライン版がある場合は業績シートへのURL記載で代用可
応募書類の返却
応募書類はすべて当方にて責任を持って廃棄いたします。
選考・結果通知
選考内容
1.書類審査 令和7年12月
2.面接試験 令和8年1月
※ 国際農林水産業研究センター(茨城県つくば市大わし1-1)にて実施
結果通知方法
結果の通知は電子メールで行います。
採用の可否にかかわらず、応募書類は返却しません。
連絡先
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
企画連携部
岡
0298386330
KenkyuKobo-ml(at)jircas.go.jp
※(at)を@に変更して送信してください。
備考
1.受験に要する一切の費用は受験者の負担となります。
2.採用の可否にかかわらず、応募書類は返却しません。
3.事務連絡は電子メールで行います。
4.以下、当法人のHPに「国際農研で働くイメージ」を感じていただくため、
職員からのメッセージを掲載しておりますので、ご覧ください。
https://www.jircas.go.jp/ja/gender/messages