科学論文とクリティカル・シンキング
1-5科学論文をクリティカルに読む
山東篤・鈴木克幸,
「重合メッシュ法によるモード解析」,『日本計算工学会論文集』(日本計算工学会),2005年 轟章・川上祐喜,
「風力発電用CF/GFハイブリッド複合材翼の最適設計」,『日本計算工学会論文集』(日本計算工学会),2008年
「重合メッシュ法によるモード解析」,『日本計算工学会論文集』(日本計算工学会),2005年 轟章・川上祐喜,
「風力発電用CF/GFハイブリッド複合材翼の最適設計」,『日本計算工学会論文集』(日本計算工学会),2008年
このレッスンでは、科学論文を正しく読み解くためにクリティカル・リーディングが重要であること、科学論文は“序文”と“考察”に特に注目して読むことが必要だと学びました。
科学論文をクリティカルに、「ここで伝えたいことは何なのか」「どうしてそれがいえるのか」と問いかけながら読むためには、文章の論理的なつながりや推論の評価に関する知識とそれを適用するスキルを身につける必要があります。クリティカルに読むことによって、著者が当たり前だと思って見逃していた前提や仮定の誤りに気づいたり、その研究に内包されている検証が必要な課題を見つけたりすることがあります。それが、あなた自身の新たな研究課題となる可能性もあるのです。
次のレッスンからは、クリティカル・リーディングを身につけるために、論理的な探求や推論をするために必要な「論証」に関する基本的な知識を、例文を通して学んでいきます。なお、本コースで取り扱う例文には、科学的裏付けのない文章や、創作した文章なども含まれていますが、クリティカルに読むことのトレーニングとして読み進めてください。