パラグラフ構造の読解

4-2パラグラフ構造を意識して読む

1つのパラグラフには1つの主張(結論)とそれを支える根拠だけを書くという基本ルールを踏まえて、パラグラフ構造で書かれている次の英語例文を読んでみましょう。

例文3
①We cannot forget that genetically modified food comes with some risks.②Studies have shown that some genetically modified plants in fact fail to generate new products. ③A frost-resistant genetically modified plant, for example, has been reported to be unsuccessful in producing fruit.④Therefore, we should not forget that genetically modified food is a product of today's scientific development, and is far from perfect with lots of room for improvement.

このパラグラフでは、①の文がTSとなっていて、これが筆者の主張です。続く②と③の文がSSにあたり、根拠を示しています。②には、期待通りの結果が出なかった研究のことが書かれていて、③でその研究の例を具体的に示しています。そして、④がCSです。リスクという表現の代わりに、遺伝子組み換え食品が改良の余地のある不完全なものであると表現して結論づけています。全体としては、パラグラフ構造の基本に従って、TSCSの間にSSをはさみ込んだサンドイッチ構造となっています。

例文3を日本語に訳してパラグラフ構造を見やすく整理したものが例文4です。併せて読んでTSSSCSの位置を確かめてみてください。

例文4
TS:遺伝子組み換え食品にはいくつかのリスクがあることを忘れることはできません。
(主張)
SS:いくつかの遺伝子組み換え植物が、実際には新しい生産物を生み出せなかったことを示す研究もあります。(根拠)
例えば、耐霜性遺伝子組み換え植物は、うまく結実しなかったことが報告されています。(根拠の具体的な事例)
CS:遺伝子組み換え食品が現状の科学技術の生産物であり、多くの改良の余地がある不完全なものであることを忘れるべきではありません。(結論(主張))

このように、パラグラフ構造で書かれた文章は、TSに主張が要約されているので、読むときに論証の構造が把握しやすいのです。

*注) 例文には科学的事実でない記述が含まれていることがあります。